2005年 10月 28日
さて4日目は日曜日。 とうとうアルバへトリュフ祭りに行く日であります。バスと電車の関係で、午後からいくことに。 この日のルペストルはランチにミラノからバスでなんと!96人もの団体さんが来るとかで大忙し。私たちがいつものごとく朝食を済ませる頃にはそのお客様を迎えるための準備が既に始まっていました。 アルバに行くのはランチを軽く食べてから・・・。お昼はmezzogiornoね!ということで、午前中はのんびり過ごそう。ということになり、アグリの近くをお散歩することに。 とはいえ、ごはんを食べ終わったのは10時半。(笑)正午って・・・1時半後?? お部屋に帰って準備したら既に11時。1時間後にはまたごはん?(笑) 食べてばかりのこの旅行。少しは動かないとね~と、しばしお散歩に。1人でプラプラ。ピエモンテ州は特にこの時期、お天気が変わりやすいから、いくら晴れ女なKchanであってもず~っとお天気ってのはね・・・とイタリア在住のお友達に言われていたのだけれどこの日までは毎日よいお天気。もちろん山なので、朝晩は冷え込むけれど・・・。 アグリの周りはブドウ畑と山だけ。そして大好きな空は青い。青い空を眺めながら緑の中をボケ~っと歩く・・・。これこそ何よりの至福の時。1人。何も考えず無心で。 ブドウ畑の中を歩いていると、既にほとんどブドウは摘み取られていたので、すごいブドウの香り!というわけにはいかないけれど、ほのかにブドウの香りが感じられる。 南イタリアとは違う深い緑の山に囲まれているこのピエモンテ。もう秋も深く、ブドウの葉っぱも日に日に色づいており、初日についたときよりも心なしか、ブドウの葉の色が赤く濃くなっている・・・。 ところどころ、摘み残されたブドウがあり、その近くによると、熟してとても甘いにおいがして・・・。 アグリの敷地内に植えてある様々なハーブを少し手に取り&ハーブに顔を近づけて匂いをかいだり、咲いている花を眺めたり・・・。 そしてなにより、真っ青な空を見上げてみたり。飛行機雲が出来ていて、あの飛行機はどこに行くのかな~と考えてみたり・・・。 イタリアの田舎の醍醐味。そしてイタリアの田舎に恋におちてしまった理由。それはここにあると言っても過言ではないし・・・。本当にこういう日頃味わえない何もなさ、そして大自然が日頃のイライラやストレス、悩みをすべてその瞬間だけだとしても吹き飛ばしてくれるのでありますわね・・・。(で、現実に戻ってもこのストレスやイライラが戻ってこないとなおさらいいのだけれど!) でもまあ、一瞬でも忘れられるのはすばらしいことで。なんであんな事をあ~だこ~だ考えてたのかね?とか、新たにやってみよう!とか、ネガティブな心にポジティブさというとてもいい影響ももらえるのですね。 そしていつも、イタリアの田舎のように懐深く、何でも寛容に受け止められるような大きな人間になりたいわ~と思うのですが・・・。まだまだワタクシはお子ちゃまな訳で! 頑張るエネルギーをもらうわけですね~。 と、そんな1時間ほどのお散歩を終え戻ってみると、厨房とダイニングは準備の佳境で大忙し。そんななか、軽いごはんタイムへ。 ランチメニューは生ハムとパプリカやなすびのマリネ。 ついつい調子に乗ってたくさん食べてしまった・・・。 1度目はスープで、2度目は子牛のローストの肉汁で味付けして。 そして3度目の今回は、アニョロッティの基本的な食べ方として知られる、セージバターソース。 溶かしたバターにセージというハーブで風味をつけたものに、ゆでたアニョロッティを加えてあわせたもの。仕上げに粉チーズをパラリ。 基本的にあまりバターソースは得意ではないんだけれど、これはとてもおいしくて・・・。おかわりしてしまった。(笑) やはり絶妙の茹で加減のこのアニョロッティ。今度一度時間があるときに自分で作ろう!!と思うのだが、その前にパスタマシンを買わねばならない・・・。 (ちなみにたまに手打ちパスタを作るけれど、パスタマシンが無いので、ひたすら麺棒で薄く延ばしています・・・。がなかなかマシンほどは上手に出来ない!だれかパスタマシンちょ~だい。) と、ランチを堪能した後・・・。 いよいよアルバへ向かうことに!! この日Giorgioはお客様の接待で忙しい!とのことで、日頃はCanelliで学校の先生をしている奥様が私たちをCanelliの駅まで送ってくれることに。 日曜日は電車の本数が少ないからということで、バスで途中の駅まで行き、そこから電車に乗り換えてアルバへ向かう。 この奥さん、日本的な言い方をすると江戸っ子というかなんというか・・・。とってもおっとこまえで切符がいい感じのオバちゃん。サバサバしているとでも言うのかな? イタリアの女性はみんな強い!というけれど、話し方や態度は確かにとても強い感じで、ぱっと見近寄りがたいのだけれど、話してみるととってもいい人でおまけに親切。 片言のイタリア語で乗り継ぎに不安を感じていたのを察したのか、駅の近くで待っているほかの乗客に声をかけて、どうやらアルバに行くという事を話しておいてくれたよう。ああ~ホントにいい人だ! で、バスの時刻になったのだけれど、バス来ないね~おかしいね~なんて周りの人たちと話をしていたその時。 バスは・・・駅に来ず、そのまま走り去って行った・・・。ええっ?!待て~~~!!と、全員走り出す。 と、そんなときにそれまであの人怪しい・・・と車上荒らし?と挙動不審な態度をとり、みんなで怪しんでいた若者が、バスを止めてくれた!!彼はただバスを待っていただけだった様。 彼のおかげでみんな無事にバスに乗り込むことができ・・・。車上荒らしなんて思ってごめんなさい。と、私たちは反省し、その他の乗客の人は、お前よくやった~~!!と彼をほめ・・・。と 和むかと思っていたその時!! イタリアのオバちゃんパワー炸裂!! バス停で待っていたけれど、そのバス停を通過したという事実。オバちゃんが運転手さんに対して牙をむき、猛攻撃開始!! 以下、社内で繰り広げられた会話。私の想像なので真偽の程はなぞ。 オバちゃん(オバ): つ~かあんた、何でちゃんと駅で止まらないのよ?!おかしいでしょ~~~っ! 運転手さん(運): いや・・・そういわれても・・・。 オバ: このバスは電車乗り継ぎ用のバスだから駅に止まるはずでしょ?!あんたはなんで飛ばしたの?! 運: いや・・・なんでって・・・。 オバ: みんな待ってたのよ!!もしも彼がいなかったらみんなの予定はパアよ!どうしてくれるつもりよ~! 運: でもバス停は・・・。 オバ: いい訳はいいのよ~~。あんたね~、ほんとちゃんと働きなさいよ。 運: ・・・・・・・・・・ おばあちゃん: あ~私の家あそこ・・・<まったく関係ない話 オバちゃんその2: あの子達は日本人?日本人がなんでこんなところに? 若い女性: アルバに行くらしいわ~。 オバ2: アルバ?へぇ~。日本人がね~へぇ~。 オバ: (隣のオバちゃんその3に)ホントあの運転手何とかして欲しいわ。もしあの男性がいなかったらどうなったとおもってんのかしらね? と、こう書いてみてもあまり面白くはないのだけれど、このオバちゃんのパワーに圧倒されていた中、いきなりのおばあちゃんの私の家あそこ!発言には力が抜けました。 どうもイタリア女性は強いだけでなく、みんなこの上なくマイペースらしい・・・。こんな女性に囲まれているから、イタリア男性はあのようになったのかもしれないな~と思った約20分間のバスの旅を終え・・・。 無事駅に到着。が、バスが遅れての到着で乗る予定だった電車の出発時刻が既に過ぎていたため・・・駅員さんらしき人に、アルバに行きたいんだけど・・・と言うと・・・。 ワタクシ、周りにいたイタリア人の老若男女の皆様の注目を一身に浴び、その後はイタリア語であちこちから話しかけられ・・・。 日本人?何でアルバ?白トリュフだろ~。ここにいる人たちはみ~んなアルバにいくんだ!日本は米がおいしいんだろ?リゾットに白トリュフかけるとサイコ~だぜ!日本人なのによく知ってるな~。どうやってきたんだ?どこに住んでるんだ?などなど・・・。 さすがのおしゃべりのワタクシもタジタジ・・・。イタリア語だし。言ってることは理解できても、言いたいことが言えず・・・。ううう。 とそうこうしていたら、遅れていた電車が入線。あれに乗るんだ~!と、民族大移動し、アルバ行きの電車に無事乗り込み・・・。一路アルバに向かったのでした。 つ~ことでアルバに無事到着! 続く。
by kchan0221
| 2005-10-28 00:25
| アグリツーリズモ
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