2006年 03月 08日
ウィーンに帰って来たあとの週末は元々、田舎に行こう~!と友人と約束していた。 友人は仕事も忙しいので調べるのは有休の私に任せといて~!!と言っていたくせに、日本に持って帰るべき資料をウィーンに置き去りにして帰り、日本でもバタバタしていたため・・・。実はウィーンに帰って来た24日の時点で行き先が決まっていなかったという!! とはいえ、目的地は2つのうちのどちらか・・・というところまでは絞りこんでいたため、前日の夕方に決定し翌日向かった先・・・。 異次元空間。(笑) 今回1泊2日で向かった先はここ。LOISIUMという。 このLOISIUMは・・・。 The Wine experience in Langenlois。 以前からご覧頂いている方はLangenloisでピーンときた人もいらっしゃるのでは?!と思うのだけれど、去年の11月にガチョウさん~♪と食い意地に任せてLinzのクリスマスマーケットを見た後に向かったけれど時間が足りずまたくるぞ~とリベンジを誓ったLangenloisです。 このLangenloisという街は、オーストリアのワイン銘醸地のひとつKamptalという地域の中の、というかオーストリアで最大のワイン生産地のひとつである小さな街なのです。 そんなLangenloisのワインメーカーSteiningerが中心となり2003年9月にOPENしたのがこのワインミュージアムのLOISIUMなのです。 Langenloisのブドウ畑の真ん中にあるこの LOISIUM。 ブドウ畑をはさんで、去年の10月(確か)には Wine and Spa resort LOISIUM hotelが完成。(この写真の建物。) なんとまあ!AVEDAのスパまで入っているという・・・。もちろんスポンサーなしにはお泊りできないためここには泊まってませんが! ちなみにLOISIUMとこのホテルは共にNYの建築家のSteven Hollさんという方が設計されたそう。 さて異次元世界の迷宮へ旅立ってみましょう~。 という訳で入場料11euro(試飲込み)を支払い、Visitor centreの建物からラビリンスの入り口へ・・・。ラビリンスの入り口は・・・。ブドウ畑にある異様な黄色い建物。(左の写真) 右の写真は入り口からVisitor Centreを振り返って撮ってみた。(笑) 本当にまわりはブドウ畑しかない!!(ちなみにこの辺りで一番多く栽培されているのはオーストリア独特の白ワイン用ブドウ、グリューナーフェルトリーナー。黄緑がかった独特の色を持つため緑のワインといわれています。) 1枚目の写真のトンネルの先には・・・。 中央に噴水(?!)が設置されたドームが。噴水から吐き出される水とどこからか発せられる光が壁と水に反射し、響く音楽と共に水と光と音楽のシャワーにて洗礼を受ける・・・。五感すべてでワインの起源を楽しむというのがコンセプトだそう。(見えにくいけれど壁に映っているのはワインの発酵の時の化学式だし・・・。) トンネルをくぐる前に係員の方が、壁際を歩いてください・・・と仰ったのだけれど・・・。なるほどね。 いつものごとく・・・。ボキャブラリーの少ないKchanの口から発せられた言葉は・・・。 ”わっ。すごい。” そして実はこのドーム。これだった。 ワイン発酵用の巨大ステンレスタンク。 と、ステンレスタンクの中で異次元ワールドを堪能した後は・・・。 一番古い部分はなんと!900年の時を経て現在まで保存されているという地下セラーへ。一気にタイムスリップ。こっちに進みましょうサインがあるから迷いはしないけれど、なければ確実に迷子になるであろうと思うくらいのだだっ広いセラー。ワインにベストな温度と湿度が年間通してたもれているだけあり、夏場だと上着が・・・というよりも、冬だしもちろんコート着てたけどちょっとひやっ感じるくらいの環境。 こんなに古い!!ワイン(中身はいってんのかな??)が保管されているところも。 この写真では見えにくいけれど&ドイツ語なので微妙だけど・・・。 奥のドアに記されているのは文豪ゲーテの詩。 "Ohne Wein und ohne Weiber, hol der Teufel unsere Leiber!" (ワインと女性がいない世の中なんて生きてる意味が無い。<多分) セラーの半分を見た後、一旦下界へ。(笑) このLOISIUMは3つの家族のセラーをあわせたものらしいのだけれど、ここから先はこの3家族が実際住んでいた居住空間。数十年前のオーストリアのワイン農家の暮らしを垣間見ることができる・・・。以下に一部をご紹介。 なかなか面白いの。これが。昔のキッチンやミシン、そして湯たんぽまで! 友人によると、オーストリア人のおうちに行くと今でも2段目一番左の写真のように、お部屋の角に食卓が置かれており、壁には敬虔なキリスト教の国らしく、必ず十字架やキリスト様に関連した絵などが飾られていて、食事の前に祈りをささげるそう。 と、おうち見学の後は後半戦。またまたセラーへ。 これ何?! と、近寄ってみたら・・・。たくさんの蓋の付いたビン。というか壷? 蓋を開けて香りをかいで・・・。何の香りかしらん?? 答えは下の取っ手を引っ張るとでてくる・・・。この壷の中の香りはすべてワインの持つ香り。 このセットうちに1つ欲しいわ~と思うくらい、香りの嗅ぎ分けって微妙で難しい!! グレープフルーツにレモンにライムに・・・。柑橘系。というのはわかっても、目で見えない状態で香りを嗅いで判別って・・・。と、本当に視覚って重要なんだな~と思った。 このLOISIUMの3家族のうちのひとつ、Steiningerというワイナリーは家族経営ながらも色々な種類のワインを醸造されているのだけれど、その中にはスパークリングワインも! シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵を行う伝統的な手法でいろんなブドウからスパークリングワインを作られていて・・・。このようにナナメにしてある台に並べて、毎日少しずつ瓶を手で回し、ワインの中のオリを瓶の口にためて行くという・・・。オリがたまってましたよ~。 そしてこのダンディーなおっとこまえのおじちゃん。(笑) このSteiningerの当主?というのかな? Karl Steiningerさん。彼を筆頭に家族でワインを作られているのであります。 ワインをどのように造るのか・・・をビデオと図解でわかりやすく説明されており、へぇ~ほぉ~っと新たな発見がいっぱい。 そしてゴール目前にはまたまた異次元空間。 Banqueting hall。 ベルサイユ宮殿かシェーンブルン宮殿か?!と思うほどの鏡張りのホールにはテーブル(?!)のセンサーと連動して音や光が踊りだすシャンデリアなど遊び心がある場所。思わずおこちゃまたちと笑いあいながらセンサーにタッチして喜んでしまった・・・。でも、こういう空間って、大人も童心に戻れる。ここにいたすべての人の顔は笑顔だった・・・。 そしてこの門=出口で全長1km程の異次元空間への旅は終了。 驚きと新たな知識&発見と楽しさと。 ワインに興味がなくても、そしてワインに興味があればなおさら充実した時を過ごせるはず。 あ~オーストリアの田舎いけてる~~!!Langenloisはやっぱりあなどれない。と、またまたいつもの合言葉を交わしつつ・・・。 試飲つき。 の試飲分を飲んだ後に、販売コーナーのところでもまた、あれやこれやいつものごとく試飲させていただき、いい気分♪でワインを購入したのでした。(笑) この販売コーナーにはSteininger以外のワインの取り扱いも多数あったのだけれど、せっかくだし~と、Steiningerのグリューナーフェルトリーナーを1本購入。 到着した時には辺りは明るかったのに、見学を終え、試飲とお買い物した後にVisitor Centreを後にしたときには・・・。もう日は落ち・・・。 さてさて・・・。ホイリゲに行きますか!!な、いい頃合になっていたのでありました・・・。(笑) まだまだ夜は長いのだ。 LOISIUM Loisiumallee 1 A-3550 Langenlois Opening times: Daily from 10 to 7 pm. Last entry into the cellar at 5 pm Adults: tour through the cellar with audioguide + free winetasting: € 11,00 http://www.loisium.at/
by kchan0221
| 2006-03-08 06:58
| Austria
|
アバウト
その他のジャンル
最新の記事
カテゴリ
Austria Italia Europe Japan Cook/Bake Sweets Chocolates Vino/Wine Caffè/Tè Cafe Cafe@Japan Ristorante shopping hotel/albergo アグリツーリズモ Airline Fiori Cielo/Sky Christmas(markt) friends/amici Camera/monologo その他 ブログパーツ
|
ファン申請 |
||