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2006年 04月 19日

RupestrのCucina

RupestrのCucina_a0045334_210041.jpg今回のRupestr滞在は前回と違って、どこに行くという目的もなかったし、ひとりだから足が無い状態だし、のんびりすること。それが目的だった。いくらウィーンでの私のライフスタイルが周りの友人に比べて時間にも心にも余裕がある自由な生活とはいえ、最近煮詰まり気味だったから、何もせずボケる時間を持てるというのは、いい機会になるとも思ったし。とはいえ、せっかくSolo Italianoな生活を送るチャンスだというのに、これを見逃す手もない!!ってことで、今回滞在中、かなりの時間入り浸っていた場所をご紹介!!
それはRupestrのCucina!!




Rupestrについて荷物を置いたらすぐに向かった先はやっぱりキッチン、Cucinaだった。
もともとItalianを勉強しようと思ったのは、もちろんイタリアという国に魅力を感じていたことも大きいし、ウィーンにいてドイツ語に魅力を感じていなかったということもあるけれど(--;)
あまりイタリアに行かなかった2004年の秋、いつもの如くいきなり思いついたことが一番の大きなきっかけであった。それは・・・。

"イタリアのど田舎でイタリア人がおうちで普段食べているような気取らないけれどとっても美味しいイタリア料理をイタリアのマンマから習いたい!!"
そうするにはどうしたらいいか。
まずは手始めにイタリア語の勉強。そしてレストラン機能を持つアグリツーリズモに行って、キッチンに潜入しよう。ということ。この2つが頭に思い浮かんだの。
だからこそ、通常ならばレストランのキッチンをチラッと見せてもらえることはあっても(普通に連れて行かれたこともあるし^^;)こんな長い間入り浸って、色々な物が作られて行く光景を目にしたり、作る時のコツを聞いたり、味見させてもらえたり・・・って、とっても嬉しい経験であるし、もっと色々話したいから、イタリア語のお勉強頑張ろう~♪ってますます思えるし。一石二鳥どころかもっとたくさんの事を得られる貴重な経験。

金曜日、Rupestrの夕方のキッチンではGiorgioの妹さん、そしていつもお料理のお手伝いに来ている2人の素敵なイタリアマンマ、そしてGiorgioのマンマであるノンナの4人が楽しく話しながらも忙しく手を動かしているところだった。詳しくはまた書くけれど、この翌日の土曜日のお昼に30人のグループの予約が入っていたため、そのお料理の準備中とのことであった。
Vino飲む?Si.と返事する前に既に前に置かれたワインの入ったコップ。(笑)
これこそキッチンドリンカーを地で行く状態の下、てきぱきと進められる準備を見学させてもらう。

RupestrのCucina_a0045334_21234968.jpgRupestrのCucina_a0045334_21243662.jpg
RupestrのCucina_a0045334_21251793.jpg最後の仕上げは土曜日の朝。ということで、前日のこの日は下準備。ちょうどこのときは、お野菜の下ごしらえなどと、前回の滞在時にも作成されていた朝ごはんと食後のCaffeと一緒に出てくるBiscotti di Maisの作成中。キッチンに入る前からとっても甘~いクッキーの焼きあがる香りがふわふわ漂っていたのはこのせいね~。焼き立てをつまみ食いさせてもらいつつ、ワインをちびちび・・・。(笑)おばちゃんたち&Giorgioのイタリア語は結構スピード速くて考えているうちにどんどん会話は進み、かろうじて理解はしても自分は発言できず・・・な状態だったけれど、何かわからないことがあって尋ねると、ゆっくりと話してくれ、わかりやすいイタリア語で説明してくれるという。そして私の間違ったイタリア語も最後まで聞いた後で、直してくれるという。料理のヒントももらえてかつ、イタリア語も学べて・・・。Lucky!!なんて。(笑)

RupestrのCucina_a0045334_21325733.jpgイタリア北部、このRupestrのあるピエモンテ州やお隣Milanoのあるロンバルディア州なんかでは、パスタももちろん食べられるけれど、とうもろこしから作られるポレンタやリゾットを代表とするお米を使ったお料理もとてもよく食べられる。この日は2種類のポレンタを作っていて、1つ目がこれ。
これはベーシックなとうもろこしのポレンタ。とうもろこしの粉にそのおうちやその先どうするかにもよるようだけれど、お水やブロード(だし汁)、牛乳とお塩、オリーブオイルを入れて火にかけひたすら混ぜる・・・というもの。出来上がったポレンタはそのままコントルノにされたり、冷やして型で抜いたり、切ったりしてフライパンで焼いたり・・・様々な形で食されるもの。
RupestrのCucina_a0045334_21392588.jpgあまりドロドロなポレンタは好みませんけれど、香ばしく焼いたポレンタは結構すきなのよね~な私は、このポレンタに興味津々。と、そしたらポレンタ作成中のおばちゃん、
"Vuoi saggiare?!" わ~い。
お皿にてんこ盛りに載せられたポレンタ。まずはそのまま。とうもろこしそのままの味にほんのり塩味。
そこへ冷蔵庫から取り出されましたのは・・・。
Burro e formaggio。これを加え再度味見。
バターのコクとパルミジャーノの塩気がよいアクセントになり、味ががらりと変わる。美味しいね~。
RupestrのCucina_a0045334_21462259.jpgそしてこれはまた別のポレンタ。
ヒヨコマメのポレンタ。
イタリアではこのヒヨコマメ、とてもポピュラーな食材でスーパーなどでも簡単に乾燥豆が手に入るのだけれど、このヒヨコマメのポレンタ粉はなかなか手に入らないものらしい。お味はヒヨコマメのホクホクさがそのままペーストにされた感じ?!
まずはとうもろこしのポレンタと同じようにポレンタを作り、型に入れ冷ました後、このように切ってかりっと表面を焼くんだけど・・・。とっても美味しい。今回もまたどこで手に入るか聞くのを忘れるというおばかをやらかしてきたけれど、これはぜひわがレパートリーに加えたい!と思う
Simple is the best!!な一品。
RupestrのCucina_a0045334_2152513.jpgそしてこれまたRupestrの定番メニューのひとつ。
アニョロッティの中の具。(笑)
アニョロッティというのはわかりやすく言えば、パスタ版餃子。(笑)
Rupestrではパスタも基本的に生パスタ。パスタ生地自体は、パスタマシーンがあれば簡単にできるから、ピエモンテ名物の生パスタ、タヤリンは簡単。でもアニョロッティは具を作るのに手間がかかるんだよ~とのこと。
材料はお肉(子牛・豚・ウサギなど)、パルミジャーノ、タマゴ、ハーブ類、そしてお米などなど。それぞれに下準備が必要で、かなり手が凝っているとのこと。普通のパスタは1時間もあればできるけど、これは3時間くらいかかるとか・・・。
って実はこの写真を撮っている時はこれが一体何か知らずに撮っていたのだけれどね!!

RupestrのCucina_a0045334_2157495.jpgRupestrのCucina_a0045334_21583532.jpgそして自家製サラミも見せてもらいました。
これは明日食べよう!
うしし。
楽しみ~♪

と、しばしの間キッチンでのお邪魔虫を楽しんだ後、おばちゃんたちのお仕事終了お疲れ様~♪と同時に今日は外でCenaにしようということで、車に乗り出かけたのでありました・・・。


続く。

by kchan0221 | 2006-04-19 22:25 | アグリツーリズモ


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