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2006年 05月 03日

イースター逃亡記 その3

イースター逃亡記 その3_a0045334_83028.jpgさて、イースター逃亡記最終章!!
今回の旅行のハイライト?!ローテンブルグ。
この日はやっぱりあいにくのお天気。雨が降ったり止んだり。
ヴュルツブルグからローテンブルグへは途中、シュタイナハという駅で単線を走る電車に乗り換えてゆられること約1時間ほど。
ローテンブルグに到着した一行。駅から歩いて旧市街へ。友人のうちのひとりが、以前ローテンブルグに滞在していたということもあり、おんぶに抱っこで後ろをついて・・・いざ!!





イースター逃亡記 その3_a0045334_883419.jpgこのローテンブルグ。
ロマンティック街道のハイライト、中世の真珠と言われる童話の世界から飛び出てきたようなこの街並みはどこを切り取っても絵になる。あいにくのお天気とはいえ、この木組みのとんがり屋根の建物が立ち並ぶ街並みをのっけからみんなしてパチパチ・・・。写真撮影大会!!(笑)
でも、このローテンブルグは1945年、第2次世界大戦の際に連合軍の爆撃により旧市街の東部が破壊され、古い建物の40%が焼失してしまった街。ただ、このローテンブルグの街並みを復興させるために、世界中から寄付金が寄せ集められ、現在こうして再建され、建築条例によりこの街並みを保護されているそう。

イースター逃亡記 その3_a0045334_8181415.jpgここに住んでいた友人曰く、女性は絶対この街が好き!なローテンブルグの街の中心にあるマルクト広場に到着。ここに来たならば、この街を一望できる市庁舎の鐘塔に登らねば!!
実はこの日の午後にはイベントがあったし、お天気もどうなるかわからない。この街を知るという意味でも、まずここに上ることで街を把握できるし・・・ということで、展望台へ!
イースター逃亡記 その3_a0045334_8252894.jpgスカートなんてはいてた日には、後ろから来る人に丸見え!になってしまうほどの急で狭い階段を上り展望台へ。すれ違うことができないから、下りる人優先。足を踏み外さないように気をつけて気をつけて・・・。展望台には最大5分以上滞在してはいけません!!なんて張り紙まで。そしてそんな階段を苦労して上りきった先には・・・。
イースター逃亡記 その3_a0045334_829970.jpgこのようなおもちゃ箱のような赤茶色の街並みが!!
この日はとっても風も強くて油断すると吹き飛ばされてしまいそうなくらいだったけれど(髪の毛がメデューサのようになってしまった!!)、展望台から見下ろすローテンブルグの街並みは、なぜ人をこの街が魅了するのか納得の眺め。お天気がよければ、きっといつまでも見ていたい・・・けど、風も強く寒かったので一通り堪能したらさっさと5分で退散っ!
イースター逃亡記 その3_a0045334_8334329.jpgその後はプレーンラインへ。ローテンブルグが紹介されるときに必ずといっていいほど目にする写真に写っている場所。プレーンラインとはラテン語で小さな場所という意味らしい。
ドイツの中世を伝える町の景観として最も美しいもののひとつといわれている場所。
ローテンブルグの街中を説明してもらいながら一周した後は・・・。市庁舎前へ。
イースター逃亡記 その3_a0045334_840489.jpgこの日の2時からこの市庁舎前のマルクト広場で
Schäfertanz(羊飼いの踊り)というイベントが開催されることになっていたので、鑑賞券を午前中に買っておいたのだ!友人によると、年に1回、毎年この時期に行われるもので、民族衣装に身を包んだ人たちがその名の通り羊飼いの踊りを踊るとか?!
せっかく見るんだから、一番前の列に陣取ろう!!と、雨が降り始めて冷え込みも厳しくなった中、頑張って15分前からスタンバイ。そして開始時刻の2時を過ぎても始まらない・・・。あれ?!
と、時計の針が10分になろうかならないかというときに、生バンドの音楽と共に・・・スタート!!
イースター逃亡記 その3_a0045334_850466.jpgこのように民族衣装を着た男女が広場に登場!!
緩やかな坂になっているこの広場でのこの羊飼いの踊り。体育祭で踊ったジェンカ(?!)フォークダンスのような雰囲気なのだけれど、延々30分ほど続く。独特でとても耳に残る明るい音楽にのせて、踊って飛んでスキップして・・・。始めはにこやかだった人たち、時間がたつにつれてちょっと辛そうだったけれど、それもまたご愛敬。始まるまでは本降り?!と思われるほどだった雨も、彼らの登場と共に止み、多くの観客の手拍子の中、皆さん頑張りましたね~~!!お疲れ様でした!!
イースター逃亡記 その3_a0045334_8572517.jpgイースター逃亡記 その3_a0045334_8581030.jpg
イースター逃亡記 その3_a0045334_8585465.jpgイースター逃亡記 その3_a0045334_8594392.jpg
イースター逃亡記 その3_a0045334_902573.jpgそしてこの羊飼いの踊りが終わったあとの市庁舎前はまたもとのマルクト広場に。
ローテンブルグからヴュルツブルグへ戻る電車の本数が余りないせいもあり、ここで残された時間はもうあと少し。ローテンブルグの旧市街は城壁に囲まれていて、この城壁を歩くことができる。せっかくだから時間の許す限り、駅に向かう道のり、城壁を歩いて帰ろう!!
イースター逃亡記 その3_a0045334_964138.jpgイースター逃亡記 その3_a0045334_974354.jpg
イースター逃亡記 その3_a0045334_995120.jpgこの市壁内の通路にはところどころにある階段を使って入れる。歩いていると途中、壁にこのような人の名前とm数が。これは寄付銘板だそうで、1945年の空襲により破壊されたこの街の再建に寄付をしてくれた人々の名前がこうして記されているそう。この破壊された部分の修復には20年弱かかったとか。(ちなみに旧市街中心部&西部は空襲による戦災は受けず昔のままの姿だそう。)
イースター逃亡記 その3_a0045334_9151866.jpg楽しかったローテンブルグ滞在を終えた一行はローテンブルグ駅より電車に乗りヴュルツブルグへ。電車の車内ではさすがにみんなお疲れモードであったけれど、ヴュルツブルグ到着後は、最後の晩餐。再びドイツ料理レストランへ。ビール&ワインと共にドイツ料理を頂き、またまた色々な話を。その後は場所をホテルの部屋に変え、討論会が終了したのは日付も変わり2時過ぎのことだった・・・。


翌朝。別れの朝。締めくくりはみんなで朝ごはん。この日もうさちゃんクッキーでハッピー。
チェックアウトの後、2人は電車で、3人は飛行機で帰途へ。またね!!

今回集まったのは、私を含む4人が同じヨーロッパに生活している日本人。住んでいる国、仕事、どのような経緯でヨーロッパに来ることになったか・・・。同じような大変さも経験しているから理解できる部分もある。だからこそ、お互いいいたい事もある。異なる部分も多いから、他の人の考えや経験から新たに学ぶこともたくさん。そして日本から参加した1人は、日本で生活しているからこそ出来る経験や意見があり、その話から色々と教えてもらうことが出来た。ウィーンでいつもの生活をしているだけではわからなかったことや考えなかったこと。そして答えが出なかったこと。曇っていた空がすっきりとした青空になるかのように、私の心も晴れ渡り、すべてに関してとっても充実していた3泊4日だった。
今回ギリギリまでこの旅行に参加できるかどうかわからなかったのだけれど、最終的にこうして参加できて、そして誘ってもらえて本当に良かったな~。今後またこういう機会があるのかどうかわからないけれど、またぜひそれぞれの居場所で頑張って一回り成長した人たちとどこかで会い、たくさんお話できたらな~、そしてその時には私も成長していたいな!!と思いながら、ウィーン行きの飛行機に乗り、この有意義で充実していた4日間は幕を閉じたのであった・・・。

by kchan0221 | 2006-05-03 09:43 | Europe


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