2006年 07月 20日
A29でトラーパニまで昨日走った道を反対に走り、Ericeのサインに従いすばらしい景色を見ながらくねくね道を上ると・・・。標高751mの天空!にある聖地、ERICEに到着。 三角形の小さな町エリチェ。城壁で囲まれた(残っているのは一部)天空都市で生殖や航海の聖地だったそう。海の守り神。確かにここからはすべてが見下ろせるしな。 そんな町の入り口、トラーパニ門のすぐそばにある駐車場に車を止める。車を降りると、1人のおじさんが1枚の紙を持って近づいてくる。”これあげる。15:30までまだ時間はあるから。”駐車場のチケット。あ、ありがとう~。 もともとエリチェに来る予定はなくて、実は別のところに行く予定だったのに、昨日会った人が口々にエリチェはいいところだ!行くべきだ!と言っていたこと、そして元々写真や本を見てぜひ行ってみたい街のひとつであったこと。昨日の時点では、またご縁があれば必ず来られるから。なんて言ってたけど・・・。今回こそがご縁。今回行かなきゃご縁は出来ないかも?!と思い、友人にやっぱり行こう!と了承を得てここに来た。 そんな訳で・・・このスタートは、幸先いい感じ!! トラーパニ門からエリチェの町に入るとすぐのところにマトリーチェ教会が。あいにくこの日は日曜日で中は見ることが出来ず。なんだか気になる・・・。 メンフィを出たときも、トラーパニでアウトストラーダを下りた時も決してお天気は悪くなくて青空が広がっていたのに、このエリチェは山の上にあるからか?厚い雲が空を覆い、時折お日様が顔を出す程度。アグリを出発する時に既に暑かったこともあり、カーディガンも持たず、ノースリーブのTシャツ1枚のいでだちだった私たち。山の頂上にあるという時点で、夏でもとても涼しいところなのに、お日様も気まぐれで顔を見せる程度だから、涼しいを通り越してちょっと寒いくらいだった。 でも、そんな寒さが気にならないほど、この町は美しい!!エリチェの町のメインストリートのヴィットーリオエマニュエーレ通りは別として、他の小さな通りはどこも非常に静か。人の気配もほとんど感じず、ただただ静寂が漂う迷路みたいな古い石畳の路地。澄んだ空気の中ひっそりした路地を歩いているとなんだか言葉を発してはいけないような気までしてくる。 山の頂上に作られている町だから、坂道も多いけれど、坂道を登り後ろを振り返ると建物と建物の間から眼下にトラーパニの塩田が、そして青い海が見える。 そして時折顔を見せる太陽と青空。無性に嬉しくなり、あっ、青空だ。 エリチェの町の端っこ、一番高いところにあるノルマン城へ。このお城は別名を愛と美の女神ヴィーナスの城と言うそう。晴れていたらここからはトラーパニの塩田や街並みはもちろんのこと、海の先にはエガーディ諸島だけでなく、遠く離れた北アフリカのチュニジアまで見渡すことができるらしい。 なんとか雲が切れてくれないかな?お日様と青空が顔を出さないかな?そう願ったけれど、山のお天気は乙女心と同じ?気まぐれ。 結局お城からチュニジアは見られなかったけど(苦笑)眼下を見下ろすと、昨日行ったトラーパニの端っこが見える。そして海岸線沿いにたくさんの塩田が確認できる。昨日見た塩田はまだあまり塩ができていなかったけれど、上から見ると、真っ白に見えるところが。もう塩がいっぱい出来ているところもあるんだ~。一体どうやったらいけたんだろう? お城ではあいにくの空だったけれど、駐車場に向かい歩いているうちに青空が! そしてちょうど別の角度からトラーパニの町とティレニア海を望める場所へたどり着いた。 曇っていることが多かったから、眺めは楽しめないかな?と思っていたけれど、最後の最後でこうして天空の聖地から神の愛した島の一部を見下ろせた。やっぱり頑張ってきた甲斐があったな!!そしてまたここには必ず来たい。チュニジアをも見渡せる晴れ渡ったお天気の日に。 予定になく来たエリチェ。もらった駐車チケットの時間はまだ少しだけ残っているけれど・・・今日は8時までにメンフィに戻らないといけないし・・・先を急ごう。再来を心の中で誓いながら来た道とは別の道を下り、エリチェを後にしたのだった。 続く。
by kchan0221
| 2006-07-20 04:54
| Italia
|
アバウト
その他のジャンル
最新の記事
カテゴリ
Austria Italia Europe Japan Cook/Bake Sweets Chocolates Vino/Wine Caffè/Tè Cafe Cafe@Japan Ristorante shopping hotel/albergo アグリツーリズモ Airline Fiori Cielo/Sky Christmas(markt) friends/amici Camera/monologo その他 ブログパーツ
|
ファン申請 |
||