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2005年 10月 19日

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)

相当ヒマ人なのね。Kchanて。と思ったそこのあなた。そうです。(笑)というか、今日は旅行後なのでのんびりしているだけなのよ。

と、前置きはおいておいて、引っ張りに引っ張っているGAJAのお話と行きましょう。

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_2545396.jpgえ~と、その前に(笑)Gajaについて。
Gajaで頂戴したパンフレットによると・・・。
The Gaja family settled in the Piedmont region in the northwest Italy in the mid-seventeenth century. Four generation of Gajas have been producing wines in Piedmont's Langhe hills since 1859, the year Giovanni Gaja, a local grape grower, founded the Gaja Winery in Barbaresco. (中略)Giovanni's son,(このGiovanniさんは3代目。Gaja家は1代目Giovanni,2代目Angelo,3代目またまたGiovanni,そして4代目が現在の当主Angeloなのです。)Angelo, joined the winery in 1961 and combined his respect for the traditions of Langhe with bold innovations in the vineyards and the cellars. Angelo and his wife Lucia live in Barbaresco with their two daughters, Gaia and Rossana, and their son Giovanni.
Today, the Gaja Winery owns 250 acres of vineyards in the Barbaresco district (Barbaresco and Tewiso) and the Barolo district (Srrralunga d'Alba and La Morra). (後略)


<要約>Gaja家は17世紀中旬に北イタリアピエモンテに移住してきて、1859年以来、4代にわたり、ピエモンテ州のランゲ地区にてワインを造り続けています。
現当主、4代目Angeloは1961年よりGajaでのワイン造りに参加し、ランゲ地方の伝統を尊重しつつ、革新的な技術をワイン畑およびセラーに取り入れたのであります。
現在アンジェロとその妻、3人の子供はバルバレスコに拠点を置き、GajaはバルバレスコとバローロというDOCGに指定されている地域に、250エーカーのワイン畑を所有するワイナリーなのであります。


イタリアワイン界の革命児、帝王と呼ばれているAngelo Gaja氏については色々と逸話があるのだけれど、詳しいことはワタクシが語るよりもくわし~くわかりやす~く説明してある日本語のサイトがあるのでご興味おありの方はこちらをご覧下さいまし。
(今回行くにあたってかな~り参考にさせていただきました。ありがとうございました。)

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_2553781.jpgと前置きはおいておいて・・・。
Gajaのカンティーナ見学である。
今回、ラッキーにも見学することが出来たのは、ワインとサラミについて評価する団体(名前は聞き取れず・・・)に所属しているおじさんが見学することになっていたため、それに便乗してGiorgioさんが交渉してくれた末、実現したとの事。通常だと、Gaja見学は一般人にとっては至難の業で、ここ3年間1年の半分をALBAで過ごしているご一緒したアメリカ人のヴァレンティノさんご夫妻は、ここまで3年間、Gajaを見学できたなんて話は一度も聞いたことないし、できたこともない!!とのこと。こんなチャンスはめったにないそうで・・・。
いやいや、本当にすごいことだったのね。と再確認。&Giorgioに感謝&敬意を払う。

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_2561493.jpgまずカンティーナの入り口には、巨大なブドウを絞る機械が!
機械の中にブドウを投入すると、下に搾られたジュースが流れていく・・・。あの、偉大なバルバレスコがここから生まれるのね~。

そしてその後はとうとう地下へ。
まず目に飛び込んできたのはステンレスのタンク。
バルバレスコは徹底されて温度管理をしながら3週間、このタンク内で発酵させられる。

そしてその後アンジェロが導入した今ではバルバレスコでは主流となっている、フランスさんのオークで作られた小さなバリックで1年熟成、その後大きなオーク製の樽で、さらに1年熟成させるとの事。
その後ボトルに詰められたワインは、ボトルの状態でさらに1年熟成させられる・・・。

品質管理が徹底されており、品質に納得がいかなかった年(最近では2002年)はステンレスタンクの時点で、他の業者に卸してしまい、Gajaの名のついたバルバレスコは一切作らないという徹底ぶり。

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_2571676.jpgこのバリックが並ぶ地下のセラーが造られたのは300年前!
入った瞬間、ただようワインの香り。
湿気も温度もすべて天然のもので、一切温度管理などはしていないとの事。
自然とエノロゴの技術が作り出す芸術品。それがバルバレスコー!!
ちなみに、小さいバリックはバルバレスコ用だけで1000個!!あり、1つの樽に225リットル入るとの事。この小樽ひとつからワイン750mlボトルが300本!!そして大きなバリックは35個あるとの事。

今回カンティーナの案内をしてくれたのはStefanoさん。
とてもにこやかで、すべての質問にわかりやすく答えてくれる。
言葉の端々にGajaのこだわり、そして誇りが感じられるのだけれど、反面、そんなにすごいのにとてもフレンドリー。さっすがイタリア人。(笑)<何が?!

ひとしきり、すご~いっ!うわ~っ。ええ~~っ?!とボキャブラリーの少ないワタクシは驚嘆の言葉も乏しいのだけれど、喜んで満足したということだけはちゃんと伝えられたようである・・・。

そして!
その後・・・。試飲。ぐふふ。
今回は2種類の赤ワインを試飲させていただいた。
1つはGajaがトスカーナに所有しているCA'MARCANDAというワイン畑のワインでMAGARI2002年もの。使われているブドウは50%メルロー、25%カベルネソーヴィニヨン、25%カベルネフラン。
このワインのFirst Vintageは2000年というGajaの中でも新しいワインのひとつ。
素人のワタクシがこのワインの特徴を語ってもはぁ?だろうと思われるので、またまた書いてあるプロフィールを引用。
Magari reflects the essence of the Upper Maremma with its lush Merlot fruit and spicy Cabernet aromas. The mouth feel is fleshy, round, yet elegant and silky in texture. 


え~とワイン用語に関してはまだまだ不勉強なため、間違っているといけないので訳しません!!(苦笑)

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_2575741.jpgそしてもうひとつ。バルバレスコ2001年。
ブドウはもちろんネッビオーロ種。GajaではバルバレスコDOCGに認定されている地域にある単一畑で取れたネッビオーロを使って他にもソリサンロレンツォ、ソリティルディン、コスタルッシも造っているけれど(95%ネッビオーロ、5%バルベーラ)、偉大なるバルバレスコに敬意を払うため、バルバレスコ以外のワインをすべてバルバレスコDOCGではなくLangheDOCにして市場に出しているというこだわり。
それだけの敬意を払われているバルバレスコを試飲させていただきましたです・・・。
そしてバルバレスコのプロフィールはこれ。
The complexity of this classic Barbaresco is the result of combining Nebbiolo from 14 estate-owned vineyards. A wine of infinite finesse, it displays the hallmark Barbaresco nose of forest fruits, plums, licorice and tar. Gaja Barbaresco is known for its dense structure, full body and a complex finish rich in silky tannins. Each Gaja Barbaresco is the expression of its vintage and has an aging potential of more than 30 years.


といったところでして・・・。
とはいえ、このバルバレスコはかなりおいしい~!!口当たりもまろやかでとってもソフトね~と始めは思ったのです。
しかし。
しばらく時間が経ち、空気がなじんでくるとたちまち味と香りが変化。
タンニンの渋みがとても強くなり・・・。

で、ワイン用語をわかっていない素人の私が解説するのはとっても恐縮なのだけれど・・・。
テイスティング中に私が発した発言で爆笑を買った言葉があるので、ここに恥を忍んで書いてみようかと思います。(って面白くなかったらごめんあそばせ。そしてGajaのバルバレスコを愛している人、申し訳ありません。おこらないで下さい。素人のたわごとです。あらかじめ謝っておきます。)

このバルバレスコさん、はじめは、”ワタクシ、バルバレスコと申します。どうぞよろしくお願い申し上げます・・・。”と言っていたのだけれど、慣れて来たら・・・。
”おれっちバルバレスコ様だぞ~~~!!お前、俺様のことも知らないのかっ?!”と態度が非常に大きくなり、存在感が増しましたのです。

と、バカのたわごとはおいておいて・・・。スイマセン。

ピエモンテ食べて飲んで踊ってツアー その6(GAJA潜入)_a0045334_34686.jpgGajaのワインのコルク、とても長い!
6cmあるのですが、ここにもとてもこだわりが。
なぜ長いコルクを使うの?と素人質問をしてみたら、これまたステファノさんが丁寧に答えてくれた。
長いコルクでボトルを封じると、ボトルの密閉率が上がるから。だそうな。
そしてこの写真のバルバレスコ2001年のコルクは・・・。記念に頂戴してまいりました。


そしてこのバルバレスコ、ネッビオーロ種というブドウから作られているのだけれど、同じネッビオーロでもバルバレスコで取れたブドウから造られたものだけが バルバレスコと名乗れるのである。
同じネッビオーロ種から造られたワインだけれど、バローロ地区から取れたブドウのものはバローロ、ゲンメのものはゲンメ、ガッティナーラのものはガッティナーラと地名が名前になりステイタスとなっているのでした。

と、試飲をとても楽しませていただき、とうとうGaja見学も終わりとなり、最後にここに来た記念に・・・とエドワードスタインバーグ著のバルバレスコよ永遠に-ガイヤのワインと仲間たち-という本を頂戴して、案内してくれたステファノさんと、またの再会を約束し、Gajaを後にしたのでありました・・・。
そして・・・。私たちが出た後の門。ぴしゃりとすぐに閉じられ、Gajaは再び秘密の花園に戻ったのでありました・・・。


今回のワタクシの突然の思いつきがきっかけ、そしてすべてがラッキーラッキーの繰り返しで我が手に飛び込んできたこのGaja見学の幸運。
せっかくのこの経験、絶対に将来生かして、あの時Kchanに見学させてよかった!とGajaに思ってもらえるようになろう~と、またまた無謀な野望を心に抱いたのでありました。

続く。

by kchan0221 | 2005-10-19 03:01 | Vino/Wine


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