2005年 11月 01日
さて、とうとう最後の晩餐。アルバからアグリに戻ってきたのが9時過ぎ。 この日のアグリの滞在客は私たち以外は老夫婦1組だけ。この夫婦は私たちがついたときにはほぼ食事を終えていらした。 ということで、この日の晩ご飯は、6人で食べることに。 実はこの日の晩ご飯のために、アルバに行く前にGiorgioからお使いを頼まれていたワタクシ。 その使命とは・・・。”夕食用の白トリュフを受け取ってくること。” お友達がアルバ市内でトリュフを扱っているお店をやっているからそこに行って受け取ってきて欲しいとのこと。お金は払わなくていいからね~といわれ、ハイハイっとお約束し引き受けた。 で、そのトリュフのお店が・・・。前回のアルバその1の時に写真を撮ったあの白トリュフと黒トリュフのお店なのであり・・・。 前回の写真をみてもらえればお分かりかと思いますが・・・。すごい値段なわけですよ。 で、帰ってきて預かってきたトリュフの入った入れ物を開けてみると・・・。そこそこな大きさのかなり高価だと思われる質のよさそうな白トリュフが・・・。確か4~5個。 この写真はアンティパストのタルタルを食べたあとにとったからお皿には3つしか載っていないのだけれど・・・。この大きさの物がですよ!! いいのか?!こんなに贅の極みをあじわってしまって?普通の生活に戻れるのか?!一度あげた生活レベルは落とせないわよ~、ああまた縁遠くなる・・・(苦笑)などと考えたりしたことはまったくないが! と、実は何も考えずひたすら白トリュフのとりこ。だったので、もう食べることに専念したのでした。(だから調理前に写真を撮ってないというわけね。ハハハ。) という訳でいってみましょう~最後の白トリュフ尽くし。 サラミはもう前にも書いてあるので、いう必要もないでしょう。うまいっ。そしてこのサルシッチャ。生ソーセージ。日本じゃ豚肉を生って感覚が無いんだけど・・・。 これは聞いてはいないけれど、多分豚肉のはず。お肉臭さはスパイスのせいか、まったく感じられないのに、お肉の旨みはしっかりとあるのです。 そして生だから食感もソフトでおいしい~。 もう、ホントこれ、病み付きになるお味だわ。混ぜられているハーブの味も絶妙だし、何よりもこのシンプルさの中にあるお肉の甘さと旨みがね~。 そこにこのすばらしい白トリュフがどっちゃりてんこもりにスライスされてはらはらと舞い降りて・・・。ああ~なんと美しく、そして天にも昇りそうな幸せな香り。 口に入れたときにはトリュフの香りが脳天を突き抜けてふっわ~~~っと広がり、後の残り香と子牛のお肉風味が絶妙なハーモニーをかもし出す。 あ~もうたまらんわ。と、もちろん完食したのだけれど・・・。正直、お代わりしたかった。それぐらいこれは最高でした。 これもピエモンテの名物料理の一つらしい。ツナマヨと書いたけれど、名前にトンノ(マグロのことね)と入っているだけあってこの上にかかっているソースはまさしくツナマヨのお味。ただ、日本のツナマヨと違うのは、ツナの食感があまりなくなめらかなこと。 もしかしてツナ缶のオイルだけ使ってる?それともすりこぎかなんかですりつぶしたのかな?と思ったのだけれど・・・真相はわからない・・・。(笑) そしてその後。まずはみんなで厨房へ移動。何をするのかしらん?と思っていたら、でてきたのはチーズが入ったおなべ。 見た目、チーズフォンデュのチーズのような感じ。このチーズはFontinaチーズというらしい。チーズに関しては無知なので 聞いた説明をちゃんと理解できているかは自信が無いのだけれど、どうやらスイス系のチーズらしい。(スイスで作られたものなのかイタリアアルプスでつくられたものなのかは謎。) このFontinaチーズをおなべに入れ、牛乳と卵の黄身を入れて、まるでホワイトソースのように滑らかに練り上げる・・・。 ダイニングで各自席に着き・・・。白トリュフ登場~♪このチーズの上にまたまたハラハラハラハラ~。白トリュフが舞ったのでありました。 そしてこの白トリュフがけのチーズ頂きま~す。チーズ自体はくせのないちょっと塩気が強いチーズ。牛乳でのばしていることもありあっさりと食べやすくとてもクリーミー。 そしてここに白トリュフを混ぜ混ぜして食べるのだけれど・・・。チーズと白トリュフ、すばらしいマリアージュですわ。絶妙な関係よ。 混ぜるとナッツのような食感。え?ナッツなんて入れてたっけ?と思っていたら・・・。このサクサクはなんと!白トリュフだったのでした・・・。なんとも贅沢な。 ぐふふ。これまたしっかりと完食いたしました。チーズ苦手って言ってたの誰だっけ? そしてまたまた厨房へ移動。取り掛かったのはこの日のメイン。ビステッカコントリュフエポルチーニ。子牛のステーキトリュフとポルチーニ添え。ですわ。 これまた作り方はこの間の2日目のランチの時と同じ。あの時はポルチーニはなしだったんだけれど、今回はポルチーニ付。 粉をまぶした子牛をフライパンにいれ、一緒にポルチーニもソテー。そこにムスカートパッシートという甘い白ワインを入れてフランベ。 これがおいしくない訳ないでしょ~!!つ~ことで、もちろん完食。 どの料理もいたってシンプル、お家でも出来そう?あ、でも白トリュフがあれば!って感じなくらい、単純明快。 本当に白トリュフを楽しむために選ばれたメニューでありました。 と、ここで終わらなかった!! 最後に登場したるは・・・。これ。 いいのか?!そんな贅沢して!!こんな機会二度とないかも?!と思いつつ・・・。 チョコチョコかじっていたら、そのまま口に入れろ!との指令。入れてみると・・・。 今まで何かと一緒に食べた時以上のすごい香り。頭が真っ白になるほどの強烈さ。天国に昇天した?と思うくらいクラクラ~。 そして食感はサクサク。まさしく胡桃かナッツか?といった感じ。先ほどのチーズの時の食感ね。 すべて食べきってしまい、口の中にはトリュフは跡形もないのだけれど、香りだけは残っていて・・・。う~ん。もう何もいりません。 最後にはデザートということだったのだけれど、なんとまあ、デザートはワタクシが生息地から持って行ったケーキが出てきたためおなかいっぱいだったのといつでも食べられるから・・・という理由でご辞退申し上げ、ムスカートダスティだけを頂き、最後の白トリュフ尽くしはとうとう終わりをつげたのでありました・・・。 いやはや、本当にこの2回の白トリュフ尽くしで、今のままの生活だと多分、この先一生で食べる白トリュフの半分くらい食べたような気がします・・・。 とはいえ、できれば、毎年これくらいの量を食べられるくらいの人生は送りたいんだけど!!!!!!あ~姫は大変満足し、ピエモンテ最後の夜の床についたのでありました・・・。
by kchan0221
| 2005-11-01 02:10
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