2006年 04月 11日
東京滞在2日間にも関わらず、というか、これもあったから強行で日本に帰ったという話もある、資生堂パーラー東京宝塚店のワインセミナー。 今回のテーマは”日本のワインを利く” でありました・・・。 今回は日本のワインであるということ、そして日本を代表するワイナリーのひとつ、 シャトーメルシャンの総責任者さんを迎えての会ということもあり、ぜひ!行きたかったの。 用事もあったし、同時期に友人から予約が取れた★という連絡が来たこともあり、強行でも帰る価値あり。と決意する引き金になったのであります。 この前日、叔父宅で夕飯を頂いている時に、これからは日本のワインにも注目しないと~!!という話をしていたこともあるし(叔父はノムリエ、叔母はワインエキスパートなので・・・。^^;)、ウィーンに住むまでは、まったく知らなかったオーストリアワインのすばらしさを作っている人とのかかわりから知ったということもあり、直接日本で日本の畑と対話し、ワインを作っていらっしゃる方からの話を聞けるこのチャンスは、ワインマニア街道まっしぐら~♪な Kchanにとっては絶好のチャンスであったのです。 そして実際、日本のワインはすごかった。 今までのシャトーメルシャンのイメージというと、TVCMで良く見かけ、スーパーで600円位で売られているあのワインだった。 でもね~。今回ので、イメージは180度変わりましたよ!!!!! 今回頂いたワインは全部で7種類。 すべてシャトーメルシャン醸造。 (ワインの味については、詳しいことをこの会で伺ったけれど、日本の丹精込めて造られたワインをぜひ飲んでいただきたい!!という気持ちもあるので、詳細は控えます。一部を除いて手ごろな価格なので、どこかで見つけたらぜひ飲んでみてください!!そしてどんな味なのか実際味わってみてください♪) 1: 甲州きいろ香 2005 2: 甲州 グリ・ド・グリ 2004 この2種のワインと一緒に出てきたのがアミューズブーシュ。 帆立貝が軽くグリルされていて、上にはサクサク歯ごたえのジャガイモ。 この2種のワイン、2つとも同じ甲州というブドウを使って造られているワインなのだけれど・・・。 同じブドウでここまでまったく違う個性を持ったワインになるのか?!というのがまず個人的な感想。 色もまったく違うし、香りも。 そして、何よりも、と~っても美味しい。(笑)とっても嬉しい驚きの連続。 今回供されたのは、資生堂パーラーさんだから!このようなフレンチベースのお料理だったけれど(ってこのお料理は最高なのよ~っ♪)、日本のワインは和食との相性もばっちりなんだろうな~!などと・・・思ってしまった。 個人的にこのグリ・ド・グリはこの会での1番のお気に入りワインです。 ちなみに・・・。きいろ香のエチケットにはメルシャンのロゴと共に小さな青い鳥が描かれているのだけれど、なぜこの青い鳥が描かれているかの逸話がとてもこれまた素敵なお話。 この鳥は青しじゅうから、メーテルリンクの青い鳥に出てくるあのチルチルミチルの青い鳥なのだけれど、ワインの研究をされている富永博士の著書にでてくるきいろという名前の富永博士が飼っていらした青しじゅうからがモデルとのこと。富永博士に敬意を表して、そしてこのワインの名前がきいろ香であることからなんだそう・・・。 そして次にお出ましになったのはこれ。 アスパラガスと生ハムのサラダ仕立て。 野菜の中で好きな野菜をあげろといわれたらならば・・・。 間違いなく、アスパラガスは上位3位のひとつに入るお野菜。絶妙な茹で具合、パスタでいうならアルデンテ?アスパラのしゃきしゃき感があり、あの緑のアスパラ独特の風味がふわ~ん。生ハムとかベーコンとか、アスパラってこういうちょっと塩気のあるものとの相性がとってもいいと思う。 そして3番目のワイン。 新鶴シャルドネ 2004 これは福島県の新鶴村にある畑で作られたシャルドネを使って造られたワイン。 一応北半球でワイン用ブドウ栽培に適しているといわれているのは北緯30-50度の地域で、シャトーメルシャンのある勝沼は北緯32度、そして現在日本には176のワイナリーが存在するそう。一番多いのは山梨、次に長野ということらしく、シャトーメルシャンでは各地の名醸畑のブドウを使ってワインを醸造されており、この新鶴村の畑もそのひとつだそう。 畑によってどのブドウ栽培が一番適しているかってそれぞれの畑の個性によって違うのだけれど、この新鶴村の畑はシャルドネ栽培に適しているそう。 そして出てきたお料理はこれ! 舌平目のカニ包み揚げ ”ガストロノーム” この舌平目のカニ包み揚げが美味しいのはまあ、見たらわかること。美味しかったんです。 何ってね~、秀逸だったのはこのソース!! 見た目も鮮やかな緑とオレンジでとても美しくて楽しめるんだけれど・・・。ちゃんと伺っていないので勝手な判断だけれど、このオレンジ色のソース。多分、この舌平目を包んだカニの甲羅とかをだしにして作ったソースのはず!!と~っても濃厚で、甲殻類独特のあの香りにお味。この新鶴シャルドネの個性をより一層引き出す・・・。すべてが計算しつくされている。そんな感じ。 そして登場。赤ワイン。 4: 山梨ベリーA 2001 5: 長野メルロー 2002 6: 城の平カベルネソーヴィニヨン 2001 ベリーAは甲州と共に日本の固有品種で、昔ぶどう狩りに行って良く食べていたブドウだから結構なじみがあるブドウ。それでワインが造られていることは知っていたけれど、飲んだのは今回が初めて。その他の2種類は世界各地で作られているご存知なブドウ。 その赤ワインと共にでてきたメインがこれ。 国内産仔牛のロースト ソース ジュ・ド・ボー 後で伺ったところ、本当は鴨が・・・と思われたそうなのだけれど、鴨の時期はもう終わりだから・・・ということもあり、今回のワインにあわせ、この仔牛をメインにされたとか。 前回も今回も共通して感じたのは、非常にソースがすばらしい!! この仔牛のローストのソースも、ローストした時にでた肉汁を煮詰めているものだと思われるけれど、最後残すのがもったいなくて、パンにつけて食べちゃったし!!(笑) ちなみに面白かったのが、ワインとの相性。 仔牛だから、結構ロースト自体は比較的赤身のお肉にしては淡白あっさり目なんだけれど、脂身の多いところはカベルネにピッタリだし、ソースはメルローと、そして脂身のない部分のお肉だけだとベリーAにピッタリ。という印象を個人的に持った次第。 そしてデザート。 パッションフルーツにレンズマメを加えたアールグレイのゼリー寄せ。 ま~!デザートにレンズマメという発想がとても新鮮な一品。 これと共に供されたデザートワイン 甲州鳥居平プライベートリザーブ 2003 にあわせて、このデザートの甘さは最低限の甘さにされているとか。 アールグレイの部分の紅茶の風味(この部分がとても甘さ控えめ。)にレンズマメのほくっとした食感、下のパッションフルーツの甘酸っぱさとフレッシュさ、そして上のソースに周りのラズベリーのソース!やっぱりソースが絶妙。そしてこのデザートワイン、アイスワインと同じ製法で造られているとの説明だったけれど、アイスワインよりもさっぱりした感じ。これまたブドウははじめの2種類の白と同じ甲州で造られているのだけれど、本当にこの3種類のワインが同じブドウから造られているのか?!と、そして日本のワインの隠された?!すばらしさを知ることができて・・・。とても価値のある夜でありました。 しらふの頭であれば、今であれば、い~っぱいこの総責任者の方に伺いたい質問も思い浮かぶのだけれど・・・。 前回、おかわりをついで下さるのをいいことに、調子に乗って飲みすぎたこともあり、今回はあらかじめおかわりは頂かない!と決意して臨んだんだけれど・・・。 この写真(赤ワインがそろったところで撮影)の通り6種類+最後のデザートワインで合計7種類を頂いた上、強行スケジュールでお疲れモードだったこともあり・・・。非常にくだらないことしかお話できなかったのが心残り。 ただ、シャトーメルシャンは個人でも見学させてもらえるとのことだったから、機会を見てぜひ勝沼のブドウ畑に伺おうと思っているのでありました・・・。 ひとまずこのワインレッスンは今回で終了。今後も開催される予定はあるそうなのだけれど、まだ詳細は未定の模様。この会の存在を知ったのが去年の後半だったため&日本に住んでいないため、参加できたのは2回だけだったけれど、もっと早く知っていれば・・・。それだけが悔やまれるのでありました・・・。 シャトーメルシャン 公式サイト http://www.ChateauMercian.com/
by kchan0221
| 2006-04-11 22:28
| Vino/Wine
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