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2006年 07月 13日

il borgo più bello

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たどり着いた先。
il borgo più bello。Cefalù。
ティレニア海に面する小さな小さな、でもとても美しい港町。





il borgo più bello_a0045334_0363237.jpgこの旅行の予定が確定したのは先月末。元々ここのお休みは、別の用事のために取っておいたのだけれど、こっちが流れたため、この日本からの友人との南イタリア旅行にいけることになった。
アルベロベッロやマテーラ、レッチェなどのアドリア海側の南イタリアか、ティレニア側のアマルフィか、それともシチリアか。シチリアならばどこに行くのか?友人に許された?今回の日程は4泊6日。とりあえずシチリア。そしてパレルモIN/OUTにしよう!ということだけ2人で決め、そこから先どう動くかは、私がすべて勝手に決めていい。(笑)ということになった。福岡滞在時だったので、ちょっと空いた時間に大きな本屋さんに行き(!!)そこで立ち読みすること2時間余り。(それもウィーンのわがフラットにある本を!)目星をつけていたシチリア西部のアグリに泊まるか、それともシチリア島西部にあるエガティ諸島のFavignana島に行くか・・・。最後までどちらか迷っていたけれど、結局は前者を選択。
友人の合流が7日の深夜であるから、前者の方がいいかな?と。それじゃなくても私と一緒だからマニア色ムンムン&振り回すことが目に見えていたから。英語が少しでも通じるであろうところのほうがいいだろうから。
そしてこの7日、七夕様の午後のみが1人の時間。1人で何しようかな~どこ行こうかな~と考えた時、思いついたのがこのチェファルーに来ることだった。せっかくパレルモに1泊するのでパレルモの街を歩くことも考えたけれど、色々と逃亡前に調べていて、やっぱりチェファルーにどうしても惹かれてしまったから。たとえ滞在が短くとも、行くべきだと思ったから。
前回の最後の分とこの写真を見てなぜ行ったかの理由にピ~ンと来た人はKchan並にマニアック?(笑)これはNuovo Cinema Paradiso(ニューシネマパラダイス)が撮影された駅!!(笑)電車が駅に入って行くなり・・・トトとアルフレードの永遠の別れのシーンが頭によみがえり・・・あのテーマソングが~♪
il borgo più bello_a0045334_0531461.jpgもともとの予定通りであれば、街が一望できる岩山の頂上にあるディアナ宮殿まで上がろう!と思っていたけれど、到着した時にはもう4時を回っていたため、今回は街中をあてもなく歩く&海を眺めることにした。そして・・・歩いていくと程なく海へ!!到着した時はあいにくの曇り空だったのだけれど、ビーチにはたくさんの海水浴を楽しむ人が。ホテルを出るとき、一瞬水着を着て行こうか?!と迷ったけれど、着てこなかった事をちょっと後悔。だって本当にみんな楽しそうで気持ちよさそうだったから!!
il borgo più bello_a0045334_0585073.jpgたとえ空が曇っていても!からっとしていても!とっても暑い。お昼ごはんを食べていなかったKchan、空腹とのどの渇きに耐えられず・・・ビーチのすぐ横の通り、入ったところにあったジェラートやさんへ!!どれも美味しそうだな~。ここではArancia(オレンジ)のグラニテを。さっぱりしたグラニテは渇いたのどを潤し、オレンジの風味と甘さが疲れを癒してくれ・・・。街歩き再開!
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il borgo più bello_a0045334_112171.jpgこのチェファルーという町は、別名をLand of Mythsといわれているとても美しいイタリアの町のひとつ。通りの先に見えるディアナ宮殿が頂上にそびえ立つ岩山や青く輝くティレニア海を見ていると神話の地と名づけられる理由もなんとなくわかる。ちょうどイタリアがワールドカップの決勝戦に進出!だったから、たくさんのイタリア国旗がはためいている路地。石畳で勾配もあるため、情緒たっぷり。本当に今は2006年の7月なのかな?と思わせるほどのタイムスリップ感。避暑の観光客も多いけれど、一歩路地裏に入ってみると、普段のシチリアの漁村の人々の暮らしが垣間見えてくる。それぞれの家の窓には、洗濯物や日よけの布が、イタリア国旗と共にはためいている。日本でだったら、すだれ?
il borgo più bello_a0045334_1212673.jpgこの日よけの布、スペインとか他のイタリアの街では木のブラインドをよく見かけたような気もするけれど、これはシチリア特有なのかな?ベランダで日よけ布の影に座り、路地を見下ろす人がいたり、狭い路地に椅子を持ち出して、世間話をするおばあちゃんたちがいたり、小さな子供がボールで遊んでいたり・・・。のどかな時がゆっくり流れている街。漁村を象徴するかのごとく、この路地の奥では、多分漁師さんだと思われる、おじいちゃんが一生懸命漁用の網の手入れをしていた。
歩いているうちにだんだんと雲が晴れてきたチェファルーの街。さすがに太陽と風の大地、シチリアだけあり、日差しはじりじりと肌を焼き付ける。でも、こんな路地裏、日陰は海の近くにもかかわらず湿気の少ないからっとした風がす~っと頬をなでとても気持ちいい。
il borgo più bello_a0045334_1301812.jpgそしてまた・・・ビーチへ。このアーチ(というのかな?)から見えるチェファルーの海。人がいなかったら、このままここからだ~っとはしって海に飛び込みたい!!水着を持ってこなかった事をひたすら・・・後悔。
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防波堤の脇では、海に飛び込む少年たちの姿。とっても気持ちよさそうで楽しそう!!日陰のベンチには地元の真っ黒に日焼けしたおじいちゃんたちの姿。1人おばあちゃんが混じっていて・・・。やっぱりイタリアはAmoreの国。年齢は関係ないみたい。
そんな楽しそうな人々や、美しいチェファルーの街並みとティレニア海を防波堤の上に立ち眺める・・・。やっぱり海って、太陽って、青い空っていいなあ。
il borgo più bello_a0045334_1405330.jpg日差しが照りつけ、体力がすぐに消耗されてしまう。またまた休憩をかねてエネルギーを補給。晩ご飯まで持たない!!(笑)
南イタリアやシチリアでは、ジェラートをブリオッシュに挟んで食べることも多い。昔よく、ふかふかのアツアツバターロールにハーゲンダッツのアイスを挟んでおやつに食べていたKchan。今回のシチリア滞在でぜひ、これに挑戦しようと思っていたのだ・・・。そしてドゥオモの近くのCafe Duomoで挑戦!ジェラートはリコッタチーズにいろんなドライフルーツを混ぜたカッサータというシチリア名物のお菓子のアイスバージョン。ブリオッシュの間にこれでもかっ!と挟まれたこのジェラート。ちょっぴり洋酒がきいていて・・・美味しい!!
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ウィーンを出るときにも、ホテルを出るときにも、顔にはしっかりと日焼け止めを塗っておいたけれど、首の後ろや腕にまでは強力なやつを塗っていなかったKchan。元々あまり日焼けに強くないから、余り焼きすぎると大変なことになる!ということで、日陰で涼しく、かつティレニア海を眺められるスポットで、のんびりボケ~っと海を眺める。神様に祝福された島。なぜシチリアがそう呼ばれるのか。シチリアにたどり着いて約4時間。既にその理由がわかったような気がした。
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続く。

by kchan0221 | 2006-07-13 01:55 | Italia


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