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2006年 07月 17日

Ristorante!!!!!

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今回3泊したTenuta Stoccatello。1泊朝夕食付き、70ユーロ。(High-season price)
朝ごはん付きのB&Bスタイルだと50ユーロとのことなので、夕食代は20ユーロってことね・・・。





Ristorante!!!!!_a0045334_1549472.jpgここ最近のイタリア行きは大抵1人が多かったため、アグリのオーナーさんとか、他のお客さんとか・・・基本的にイタリア語の勉強にもなるし。と、周りの人とは出来る限りイタリア語で会話するようにしていたけれど、今回は日本人の友人と一緒だったため、ついつい2人で日本語で話すことが多くなってしまった。だから、初日はオーナーさんたちとも、チョコっとお話しする程度だったのだけれど・・・。
Ristorante!!!!!_a0045334_15522199.jpg私がこの話を聞いたのは実はこの翌日。ワールドカップItaila, Azzurriが優勝した後の大騒ぎでビーチに行った時だったけれど、ここでは時系列についてはちょっとおいといてご飯の前に説明。
このTenuta Stoccatello、実は2ヶ月前から新しいオーナーたちが経営している。通常のアグリの多くは、農家が家族でやっていて、自分たちの農作物を使って、おうちで普段食べているイタリアのマンマのお料理を提供するいわゆる民宿的なところが多い。(と思う。)ま、もちろんご飯は大抵プロ並、いやどこに行っても美味しいけど!もともとのこのTenuta Stoccatelloはそんな印象のアグリだった。
が、しかし~!!この新しいオーナー、はっきり言って毛色が違う!(笑)
推定年齢30前後(Kchanの個人的判断)の2組のカップルがオーナーなのである。
そして何よりもこのオーナー集団の経歴が・・・面白い。
まず、Kchanとずっとメールのやり取りをし、オートマのレンタカーを借りられるところやもし借りられなかった場合のことを色々考えアイデアを出してくれたり、滞在中も色々とあれやこれやとアレンジしてくれたニコロ。彼はなんと・・・元々はアニメの声優さんとかナレーションとか、歌手として声で生計を立てている人だそう!!
そして、その彼女のナタリーナ。彼女は・・・舞台芸術などを手がけるデザイナーというかこれまたアーティスト!ストッカテッロではオールマイティーに活躍する芸術家カップル。
そしてニコロと14年来の友人である、ジュゼッペ=シェフ!彼は5年間イタリア料理を学んだ後、世界各地で料理人として修業をし、シチリア料理だけではなく、シチリアの自然の恵みを使ってイタリア各地の料理を見事に作り出すシェフ。
その彼女のニコレッタは、ホテルのマネージャーさん。彼女はとっても控えめで前面には出てこないけれど、実はこのストッカテッロは彼女の経験と力で支えられているに違いない!
この2人は芸術家というよりも、技巧のカップルって感じがする。
(この4人に加え、サルサダンサーのアンドレアと若いペッペ(彼もジュゼッペ)2人が手伝ってこのTenuta Stoccatelloは成り立っているそう。ちなみにこの2人はお相手募集中だそう。)
自分の理想の環境で好きな事をしながら生計を立てる。こういう生活に憧れているKchanにはこの4人の経営陣のライフスタイルはとっても魅力的に映った。うらやましい!そしてとってもびっくりしたのは、このアグリをオープンする。と決めるまではなんと!モルディブに4人はいたそう。今までもこの4人でカリブのリゾートや中南米だったり、北米だったり、アジアだったり・・・もちろんヨーロッパも含め世界各地をあちこち転々とし、自分たちの可能性を模索しつつ、いろんな事をやってきて、最後の最後に行き着いたのがこの男性2人の生まれ故郷シチリアの地でアグリを経営すること!だったらしい。ワオ~っ!
すべて4人のセンスとひらめきと直感で、今までとは違うタイプだけれど、でも、とても居心地のよい空間を生み出そうとしている感じ。3日間滞在して、色々と試行錯誤している様子も垣間見えたけれど、彼らのサービス精神や、向上心は、同年代であると思われるからこそ、学ぶべき姿勢も多かった。

という事を踏まえて・・・。
そのシェフのお料理。第1夜。(笑)
レストランとしても営業しているため、Vino della casaのRosso/Bianco以外にも、シチリアのカンティーナのワインを各種取り揃えてあり、別料金でワインを楽しむことも可能だったけれど、さすがにボトル1本は無理~。と、500mlのカラフェでこの日は白ワインを一緒に頂いた。ブドウの種類はグレカニコというシチリアのブドウを90%、それにシャルドネを10%ブレンドしたもの。前日に飲んだ白ワインもそうだったけれど、非常に太陽の光をいっぱい受けて力強くフルーティーな白ワイン。ホントはお料理的にはRosso!なのだろうけれど、この日はこの白で・・・。ま、料理とワインがあってないのはいつものことよ~。(苦笑)

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まずはアンティパスト盛り合わせ。
サラダ菜の隣から時計回りに・・・Kchan曰く、焼きコロッケ。(笑)形は違うけど。マッシュしたジャガイモにハムと多分パルミジャーノと生クリームなどを混ぜて型に入れて、上からパルミジャーノをかけてオーブンで焼いた。と思われる代物。ジャガイモが非常になめらかで・・・味はまさしくイタリア風コロッケ?
フレッシュトマトのブルスケッタ。上のトマト、とっても甘くて味が濃い~~~っ!
そしてこれはキノコのオーブン焼き。上には・・・。パン粉、パルミジャーノ、ハム、松の実、レーズン、イタリアンパセリに塩コショウで味付けした具材が載せられ、上にパルミジャーノをふってオーブンで焼いたもの。キノコのジューシーな滋味もさることながら・・・この上の具材がキノコのエキスをしっかりと吸い込んでいて絶品!アンティパストの中ではこれが一番のお気に入り。
その隣はナスのラザニア。ラザニアと言っても、パスタは使っていなくて、パスタの代わりにシチリアの夏を代表する野菜のひとつ、ナスを薄~くスライスしたものを使ってある。実はKchanの苦手な野菜TOP3のうちのひとつであるナス。(他はカボチャにブロッコリー)かな~り食べることに抵抗があったけれど、友人がこれ美味しい~~~っ!と絶賛しているので、食べてみたら・・・。このソースが、非常によくナスに絡まっており、えっ?これ、私の嫌いなあのナス?と思わせるくらい。口に合わないものは、いくら残すのがいやなKchanであっても、もちろん途中でGive upするのだけれど・・・これは、非常に美味しく・・・完食。(笑)
中心にあるのはブラックオリーブ。ま、これについて説明の必要はないわな。もちろん美味しかったのは言うまでもないし~。

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プリモ1皿目。ピエモンテ風トルテリーニ。
えっ?シチリアでピエモンテーゼ?(この時はシェフの経歴を聞いていなかったから。)と、なんだか不思議な感じがしたけれど・・・。素材はシチリアの恵み、でも、調理方法はイタリア北部ピエモンテ地方のスタイル。ジョルジョのアニョロッティも絶品だけど、これも美味しい~。

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そしてプリモ2皿目。今度はトスカーナ?!チンギアーレのラグーソースのパスタ!
ハイハイ。Kchan、チンギアーレのラグーは大好物★あ~たっぷり食べたい・・・と思ったけれど、お昼が遅かったこともあり、トルテリーニ完食の時点で実は胃にはほとんどスペースなし。ということで、少なめにして~とお願いしたら、じゃ、味見サイズで。とのこと。
で、出てきたら・・・。これ。味見サイズ。(笑)
このショートパスタ、名前はあいにく失念(&検索しても判らずーー;)したのだけれど、ちょっとスーパーに寄り道した時に、Pasta tipicaと書い売られていたので、これもシチリアのパスタなのかな?長方形のパスタを片方は前に、もう片方は後ろに丸めた感じ?(わかりにくい説明ね・・・)ソースの絡みも良い。
チンギアーレノラグーは・・・もちろん美味しかった!(笑)完食。

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そしてセコンド。
セコンドはどうする?豚肉のインヴォルティーニと自家製サルシッチャだけど。と言われ・・・。友人はパスしたけれど、せっかくだから!と、ちょっとだけ~とお願いし、1つずつ頂いた。
インヴォルティーニの中の具はアンティパストのキノコのオーブン焼きの具材と多分同じ。でも、アンティパストの時はキノコのエキスがパン粉に、この豚肉のインヴォルティーニは豚肉の肉汁が。しみこむエキスの違いでこんなに味の印象が変わるのね~と。干しブドウの甘さがなんともいいアクセント。そしてサルシッチャ。あ~苦しかったけど食べてよかったわ。
付け合せのジャガイモのロースト。いたってシンプルな味付けで、塩とオリーブオイルとハーブだけなんだけど・・・なんとも美味しいこと!さすがにこれはでも食べきれず・・・ゴメンナサイした。

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最後のフルーツはスイカ。こんなに甘さがしっかりとしているスイカはあまり日本でも(もちろんウィーンではありえない。)お目にかかれないよね・・・やっぱりシチリアの太陽の恵み?
カフェは?リキュールは?いえいえ、もうこれ以上は無理です。ほら見て、ここに赤ちゃんが・・・。(笑)
こうして滞在1夜目にして私のお腹は妊娠6ヶ月程度のふくらみ具合となったのであった・・・。
それにしても・・・美味しかった。

妊娠6ヶ月の妊婦Kchanはその後、お部屋に戻るなり、食べすぎ&飲みすぎにより撃沈。ご飯の前にシャワーしていたせいもあり、最低限のことと胃薬を飲んでこの日はベッドにもぐりこんだのであった・・・。

続く。

by kchan0221 | 2006-07-17 17:09 | アグリツーリズモ


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